とある美術教師の制作日記

絵の制作や教育のことなんかのつぶやき

子どもが作ったマフラーに考える

お月見から興味が移ってしまった小1と小3の子どもの手作りマフラーが完成した。
マフラーを作っていたが、思ったより、太さがあったのでネックウォーマーやスヌードみたいにできないかと考え中。

楽しい楽しいと編んでいた。

子どもは次は帽子を編むことにチャレンジ中。

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そんなものを作る体験は子どもたちに大切にしてやりたいと思う。

美術の授業は今後重要な役割を果たして来ると考える。

今の子どもたちは、デジタル化が進み、実体験が少なくなっている。

それは死んでも生き返るというのは、言い過ぎだと思うが、命の扱いは軽くなっていると思う。

あえてデジタル化が進む時代だからこそ、こういった様々な素材に直接触れたり、道具を使いこなす経験、工程やデザインを考える力を養うことができるのが、美術という教科であり、今後、大きな役割を占めると考えている。

 

一緒に作りながら、糸と編むということが人類にとって大きな発明であることを感じた。

編むことで人類は、布や紙などを手に入れることができた。

毛皮を着ることはあっただろうが、布を作ることで服で温度調節ができ、様々な環境に適応できるようになった。

毛布や寝具、カーテンなど環境を整える物としても多く活用されている。

布で船の帆や風車など、軽くて、風をさえぎるものとしても自然の動力を活用するために役立っている。

目を大きくすることで網を作ることもできる。

 

その布を支えているのが糸。

糸を作ることができたことで布を編むことができた。

また、布同士をつなぐことができるようになった。

何かを繋いだり、くくりつけたり、引っ張ったりすることができるようになった。

糸や編むことをするのは人間しかできないこと。

古代の人はどうやって発明したのだろうと思いを馳せる。

自分だったら無理だなと。