とある美術教師の制作日記

絵の制作や教育のことなんかのつぶやき

教え子との同窓会に行く

金曜日は、昨年度の担任したクラスの同窓会に行った。

クラスの半分以上、集まった。

1年前に卒業したのだけれど、遠い昔に感じていた。

新しい学校に異動してしまったこともあり、全然会う機会もなく、

本当に遠い遠い昔に感じていた。

同窓会(食事会)を予定しては、コロナ禍で何度も中止になり、

やっと、一年経っての開催だった。

*19歳なのでお酒はなし。ジュース飲み放題。

2年生で受け持って、

始業式の翌日に休校に入るなど、

この学年はコロナ禍で修学旅行にも行けなかった。

1年目は体育祭も中止。文化祭は内部だけで展示内容も絞り、縮小開催。

コロナの影響をモロに受けた学年だった。

「コロナに負けなかった、思い出を作ってやりたい」というのが目標だった。

コロナを思い出にはさせたくないとの思いだった。

コロナをかいくぐって、様々な制限ありながらも

色々と思い出を作ってきた生徒たちだった。

探求の学習で学校のバスを利用して、クラスで校外学習を組んだりして

ちょこっと遠足要素を入れるなどしたりした。

今になって考えると奇跡的だったが2年間、コロナの感染者はゼロだった。

 

1年生の時は担任の先生と関係が良くなく、クラスも小グループ化し、

揉め事のあるまとまりの弱いクラスだった。

仲良くあることをテーマに取り組んだクラスだった。

2年間で学校で一番、仲の良いクラスになった。

卒業式のロングホームルームで生徒が作った歌をみんなで合唱して、

涙で終わった。

僕がいないところでも、朝練、夕練して歌の練習をみんなでしていたそうだ。

 

その事を、今の学校の担任している1年生の生徒たちにも伝えながら

学級運営をしてきた。

今年の生徒たちが仲良かったのも、その前の生徒たちのおかげである。

 

集まるとみんな、大学生、短大生、専門学校生、正社員としてそれぞれ過ごしているのでファッション、化粧、髪の色など大きく変わっていた。

話してみても、だいぶ違うのかなと思っていた。

 

けれど、何かつい2、3日前に会っていたくらいの親しさだった。

普通にサラサラと話せてしまう。

高校時代の友達は一生の友達というように心通うものだと感じた。

教え子たちも高校が一番楽しかったと言っていた。

 

同じ学校でも大学や専門学校は違うよなと思う。

高校はやっぱり一番の大人への成長期でそれで揺れたり、

目標に向かってどっぷり浸かったりと毎日の重みが違うのだろうなと思う。

僕もそんな仕事に魅力を感じているからこそ、

高校の先生をやっているのだと思う。