とある美術教師の制作日記

絵の制作や教育のことなんかのつぶやき

ナス天国、地獄

デッサンや絵を描かせるのに、写真よりも実物を見て描かせた方が良い。

モチーフ(創作の対象)を見て、描くと五感で感じて描くため、

写真で見て描いたものよりも、質感や存在感、色味やみずみずしさなど、

写真を見て描く以上の、感性の詰まった作品になりやすい。

実力以上の力が出ることが多い。

実物を見て描くことは大切だ。

美術の先生あるあるだが、

そのために生徒数に合わせたモチーフを用意する必要がある。

 

モチーフの中で生徒たちも特に果物や野菜など、

食べ物を見て描くとテンションも上がって、やる気のある作品を描きやすい。

1年生が鉛筆デッサンをやっていて、鉛筆の黒さも出させたいので、

今回はナスを描くことにした。

ということでナスを二十数本購入して一人一本用意していた。

行事で授業が潰れるなどして、購入して10日位経ち、

やっとこの前の木曜日に描かせることができた。

生徒たちは食べられはしないけど、喜んで意欲的に描いていた。

 

問題はこの後だ。

美術準備室の冷蔵庫が壊れてしまい、

土日を学校で越すのは難しくなり、家に持って帰って調理することにした。

(このナスは自腹で購入している)

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それからはナス天国、地獄である。

木曜日の晩飯は麻婆茄子と茄子のおひたし。

金曜日の朝は茄子のおひたしの残りを食べる。

金曜日の晩は妻が作ったのでナスは出ず。
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土曜日の朝飯は手作りピザトーストで、焼きナスを載せて焼く。

土曜日の晩飯は上の画像のキーマカレーにまた焼きナスを載せる。

うちはキーマカレーは子どもが食べやすいように、チーズと半熟卵を載せる。

なんか見た目、グラタンぽい。

日曜日の朝飯はミルクリゾットに焼きナスを載せる。

日曜日の晩飯は麻婆丼にまたまた焼きナスを載せる。

なんとか、2本まで減らすことができた。

ナスは美味いけど、これだけ食べると体に良いのか、悪いのか、心配になる。

天国と地獄は表裏一体だ。

 

実は、明日も別の1年生の授業があり、ナスを15本購入した。

今度は流石に二人で1本にした。

まだまだ、ナスの天国と地獄は続く。

明日の晩御飯はネットで見つけた「ナス餃子」を考えている。

ナスをスライスして皮として使うそうだ。