とある美術教師の制作日記

絵の制作や教育のことなんかのつぶやき

芸術の秋が終わった。

2学期は高校の美術の先生は忙しい。

部活動では、全国総文祭や地域の総文祭に繋がる美術部の県の高校美術展という大きなコンクールがある。高校総体の文化部版だ。

また、その他のコンクールもいくつかあり、それに向けて制作する。

それに向けて休みの日も使って制作を進める。

また、美術系の進学を考える生徒は、大学の推薦入試があり、実技試験に向けて対策をしなくてはならない。これが一般入試にまで行くと2月、3月までになる。

これに2年生の担任になると文化祭で食品バザー(うちの県では)、

修学旅行(うちの学校は2年の2学期)なんかもあり、バタバタだ。

美術コースのある高校にいたときは、2ヶ月くらい休みなしだった。

 

今の学校に昨年から来たのだが地方の美術部らしく、のんびりしており、美術系の進学希望者もおらず、週3回の部活で生徒も来ない日も多かった。

それにあやかって、何かしなきゃと思って始めた今年からの通信制大学院だったが、

今年は美術部も1、2年生が頑張るようになり、美術系の進学を考える3年生も出てきて受験指導もあり、てんてこ舞いになった。

やっとその11月までで大きな山を超えた。

高校美術展では、1年生が全国総文祭に選ばれることができた。

本当に頑張る生徒で何か賞に選らなばれてくれないかと考えていたけれど、

全国まで選ばれてくれて良かった。

美術に進学するかは置いておいて、せっかく努力して励むので何かしら、賞を取らせ、自分の自信に繋がる形に導いてやりたいと思う。5人出して3人受賞できた。

2学期は他のコンクールと合わせ、8個の賞を受賞することができた。

美術コースでない美術部にしては頑張っている方である。ただの自慢。

僕は野村克也監督のことが好きで、自信がなかった生徒を伸ばしていくのが好きだ。

受験では2名の美術系を希望する3年生がいて、一人合格、一人結果待ち。

でも、力はだいぶ伸びたので、例え推薦で結果が振るわなかったとしても、

一般入試ではさらに力を伸ばして、発揮してくれるだろう。

文化祭では焼きそば、10円パン、ギョウザ、電球ソーダを調理し、販売した。

店舗づくりから励み、漫画に出てくる文化祭のノリで設営、運営した。

僕の方針としては楽をさせない。商売は大変だし、大変だ。

また、暇している生徒を作らないために仕事はいっぱい。

みんな必死に働き、大変だったけど、それが良い思い出になった。

仕方なく?余ったジュースとお菓子で週明けに片付けと共に乾杯した。

完売したのに、食材が余ったのは仕方ない。そういうさじ加減は必要ね。

売り上げは全部、生徒会に寄付しました。

 

まぁ、そんな感じでとにかく忙しくて疲弊した芸術の秋+αだった。

でも、美術の先生で、秋は忙しくないとなぁと思う。

その分のしわ寄せが、物で荒れ果てた美術準備室と、ストレスでお菓子をつまみ、体重の増加という結果を招いた。

今日は子どもランニングをし、ダイエットを始めた。

冬休みには美術準備室も整頓したいと思う。

でも、明日からは修学旅行、クリスマス後にはクラスの総合的な探究の時間をとあるコンクールで発表と、まだまだ忙しい2学期が続く。