とある美術教師の制作日記

絵の制作や教育のことなんかのつぶやき

カブトムシは通過儀礼?の続編

前回のあらすじ

子どもの要望でうちの家でもとうとう、カブトムシを飼うことになった。それから1ヶ月あまりが経った。

 

今回、完結編。

2匹いたカブトムシのうち、少し小さいカブトムシの方は飼って1週間後に死んでしまった。

子どもたちは家の花壇に亡骸を埋めた。

それからは一匹での生活である。

 

で、今年の宿題の自由研究を、先週に何しようかと話題になった。

長男はカブトムシがいいということになった。

ただカブトムシを見ていても仕方ないので、夜行性について調べることにした。

カブトムシは夜行性だが、周りの明るさで時間を見ているのか、体内時計で時間を見ているのかを研究した。

何日間か自分たちが寝ている時間以外でカブトムシの就寝と起床の時間付近で30分おきに記録した。

 

まずは普段の生活を記録した。

だいたい、朝7時~9時くらいになると土に潜って眠りにつく。

歳を取ると寝ている時間は長くなるそうだ。

角をちょこっとだけ出したままで寝ているのがかわいい。

上の図の様子。カメラだと小さすぎて上手く撮れなかった。

夜も19時前後になるといつの間にか土の中から出てきて昆虫ゼリーを食べている。

飼ったばかりの頃は脱走を試みて屋根の裏に張り付いていることもあったけど、最近はおとなしい。

 

実験1

部屋の照明を入れたままで夕方、夜も明るくしておく。夜行性は明るさが関係あるのかと考えた。

すると、カブトムシは明るいのを関係なしでいつもくらいの時間に土の中から出てきた。

2日やって見たけど、変わらなかった。

体内時計なのかな。

 

実験2

虫かごに段ボールを被せ、暗くし、朝になったことを気づかせない。

結果、暗くしていても朝くらいの時間になると土の中に潜って行った。

明るさはやはり関係ないようだ。

 

カブトムシは体内時計で夜行性だという結論に至った。

ただ実験をしているなかで、愛着が湧いてきたというか、このまま、虫かごの中で一生を終えるのがかわいそうになってきた。

そこで昨晩、山に帰しに行った。

今までありがとうと木にくっつけた。

 

帰りの車の中で長男は

「ちょっと僕、さみしい」

長女は

「自分は悲しさいっぱい」

だと言っていた。

そういう出会いも大事だなと感じた。

良い機会だった。

うちの夏のカブトムシの思い出。