とある美術教師の制作日記

絵の制作や教育のことなんかのつぶやき

今日も熱い日だった。

月曜日が始業式だった。

初日から6時間で課題考査。

火曜日から金曜日まで全力で突っ走った。

授業の浮き沈みの天国と地獄を体験し、いきなり鍛えられるなぁという感じだった。

その前の週は、夏休みが取れてなかったので5日ある夏休みを2日入れ、

出張もあり、2日しか学校に行ってなかった。

(あまり仕事モードでなかった)

だから疲れた。生徒も最初の週から全力で疲れていた。

 

でも、嬉しいことがあった。

うちの高校でも教室にやっとエアコンがついたのだ。

県で3校だけ、エアコンがついていない高校の一校だった。

山の学校で昔は20度台半ばと涼しかったが、今では30度台は当たり前で、

その名残でなかなかつけてくれてなかった。

教室には扇風機を3台ほど設置して動かしていた。

それでも暑いものは暑い。

施設の設置基準の問題か、おかしなことに職員室にはエアコンは設置してあり、

生徒には申し訳ないような、居心地の悪さがあった。

やっと夏休みに教室への設置工事が終わり、2学期の始業式とともに運転を開始した。

今の時代はエアコンがないと厳しい時代になったなと感じる。

 

ただ、美術室にはエアコンが入らない。

この先も入ることはないだろう。

ましてや、美術準備室には・・・・本来は道具置き場なので。

今日は高校美術展という、高校美術部で一番大きなコンクールに向けて

制作を頑張った。

高校総体の文化部版で全国、九州の総合文化祭につながる県のコンクールだ。

そんな美術室で朝から夕方まで笑顔で頑張る生徒が偉いなと思った。

勉強は得意では・・・だけれど、「今回の絵の下書きを16時間、描きました」

という生徒がいた。

出してきたアイディアにちょっとこうしてはと付け加えたら、

タブレットで下書きをしていたのだが、2日ほどで描いていた。すごい爆発力だ。

それだけ、好きなことに打ち込む力があれば、賞に入ろうが入るまいが、

何かしら力が伸び、社会で生きていけると思う。

そういった力、意識を教師として伸ばしていきたいと改めて考えた。