とある美術教師の制作日記

絵の制作や教育のことなんかのつぶやき

親への誕生日プレゼント

今週は、僕の父の誕生日があった。

と言っても、もう70代。

こんな歳になると誕生日プレゼントに何を送るか、悩みませんか?

もともと、平日が多く、誕生日に会いに行くことはまず無い。

2時間弱の距離があり、年に数度しか帰らない。(男はこれだから)

しかもこの2年はコロナ禍で、教師という職業柄で警戒をして、会えていない。

母は何度か、貰い物の果物を持ってきてくれ、会うことがあった。

父は車に乗らなくなっているので来ることはない。

そんな世代。

 

最近は、父の日、母の日、それぞれの誕生日には、ネットで通販して贈り物をするようにしている。

初めの頃は、ネットで「父へのプレゼント」などで検索をかけ、探していた。

大体、酒関係、つまみ関係が出る。

しかし、うちの父は下戸でお酒は飲めない。

するとだいぶ、選択の幅がなくなる。

鰻や肉を贈ったこともあるが、少なかったり、味だったりと当たり、外れが大きい。

年に何度も同じようなものを贈ることはできない。

 

また、うちは贈り物をしても反応がないことがある。

外したかな?と思うときもある。

ある時、ネットで八百屋さんのセレクトによる果物の詰め合わせというものを見つけ、そこにお願いした。

予算に合わせ、シーズンの果物を詰め合わせて送ってくれるやつだ。

これも最初のうちは反応があったもの、そのうち無くなった。

果物なんかも、うちは農業県でそれなりに美味しいものが安く手に入りやすく、珍しくないからだ。

 

それで最近は、ふと思いつき、ネットでケーキを注文し、送ることにしている。

シーズンによってフルーツタルト、和栗のケーキ、いちごのケーキ、ザッハトルテなど、普段、自分は買わないような少し高い、人気店のケーキを贈るようにしている。

これは反応が良い。

まぁ、僕ら家族は、高くて食べたことはないのだが。

ここでも氷河期世代の貧乏性。

物を送るにしても、好みがあるし、会っていないと必要なものはわからない。

必要なものは自分で買ってしまう。

地元には、そんなに美味しいケーキ店はないので、楽しんで食べているようだ。

実家には4人で暮らしているので、ホールくらいでもちょうど良い。

お礼の電話も入ってきた。

それに小学生の子どもたちが、ハッピーバースデーの歌を歌ってあげていた。

もう少しコロナが落ち着いたら、実家に行きたいと思う。

もう、そんなに会える機会は多くはないと思うので。

 

こんなところに氷河期世代の姿が見える

うちは週末に次の週の弁当のおかずの仕込みをする。

もっぱら僕の仕事だ。

なんか最近、僕だけになっている気がする。

その間に、妻は家計簿付けなど家事を行う。

最近は、仕事をこなしている気がするが・・・

妻は料理するのが嫌いだ。

それでも平日の夕食は、妻が帰りが早いので作ってくれる。

 

世の人に料理ができないとか、嫌いとかいう人がいるが、そんなのあり得ないと思う。

(別に妻を批判しているわけではない)

料理本に書いてある通りに作れば、誰でも基本的にできてしまう。

よほど、調理師の包丁裁きやテクニックがいる料理でなければできるはずだ。

生きるために必要なことなので、誰でもできるはずだ。

 

という僕自身も大学で一人暮らしを始めるまでは、自炊や家事をしたことはなかったので、そういう環境に行くのが、一番であると思う。

 

手作りで安く、おいしい物ができると嬉しい。

それがお店の味と変わらなかったり、超えてしまったりすると嬉しい。

また、人に振る舞って喜んでもらうと嬉しい。

それが料理する良さであると思う。

で、本題に戻ると、3週に1回は揚げ物をする。

作りおきのおかずとして揚げ物も入れるために。

3週間分の揚げ物をし、冷凍しておく。

だいたい3キロくらいは揚げ、2時間くらいはかかる。

ほとんどは冷凍で揚げるだけのものを買ってくる。

メンチカツは揚げるのに一回7分くらいかかるので、このブログは合間に書いている。

17時から20時くらいまでキッチンに立っている。

だいたい、その日の夕食は揚げ物になる。

今日はトンカツだ。

トンカツは肉を買ってきて、叩いて、塩胡椒して、小麦粉、卵、パン粉と調理する。

肉を買うときに悩む。

国産が脂身のさしが入っており、美味しいのがわかっている。

けれど、安い外国産を買ってしまう。

たまには国産を買って良さを味わうが、1パック300円くらいの差に悩み、

今日もアメリカ産を買ってしまった。

トンカツ屋に行けば、一人で1500円くらいするのを食べるのに。

スーパーで買う時になると氷河期世代の貧乏性が現れてくる。

金に糸目をつけてしまうのだ。

自分は氷河期世代と実感してしまう。

でも揚げたては、それでも美味しいけどね。

 

ちなみに大学を出たての頃も就職氷河期であるが、

無謀にも画家を目指していたので、就職活動を一切せず、フリーターをしていたのと、

教員採用試験に14回も落ちたので、氷河期の苦しみがよくわからなかった。

採用試験に落ちているのも自分に実力がないと考えていたので。

採用試験に通ってから氷河期世代の苦しみやリーマンショックの就職できない苦しみを聞いてそうだったのかと知った。

 

僕らより上のバブル世代は、服や車など、ファッションにこだわり、

お金に糸目なく、お金をかける印象だ。

僕はそういう点では貧乏性だ、お金はたまらないけど。

 

 

 

この三連休の悩み

ふと、ホームページよりメールが来ていた。

作品を載せているホームページを持っているのだが、そこを見たギャラリー(画廊)から再送で連絡が入っていた。

一度メールを送っていたらしいのだけれど、気づかず、迷惑メールのフォルダなどに入っていたのかもしれない。

 

そこの銀座のギャラリーがWebギャラリーを開設しており、無料で作家登録しませんかということだった。

詐欺も怖いのでインターネットで調べると確かに出ている。

たぶん、ちゃんとしたところではありそうだ。

 

ギャラリー(画廊)について

ギャラリーは作品を販売してくれるところである。

ギャラリーが作品を買い取ってお客さんに販売したり、作家が個展を開くことでそれを紹介して販売してくれる。

東京銀座のギャラリーは小さいところでも1週間に20万円は使用料がかかる。

そこに作家さんは展示するのだが、ギャラリーに力があれば、固定の良いお客さんが見に来てくれて、購入してくれる。

美術業界の関係者も覗いてくれる。

力のないギャラリーで個展を開催しても、お客さんに恵まれなければ、開催した実績しか作家に残らない。

 

また、販売できたとしても、販売額の半分が手数料(ギャラリーによって割合は異なる)として引かれる。

だいたい半分。

だから10万円で売れても、作家には5万円しか手に入らない。

 

作家側からすると半分も手数料取るのは、多すぎではないかと思う。

ギャラリーの経営者は、それなりに見えない部分で大変なんだと思うのだが。

デパートなども半額手数料が引かれる。

だから個展を開く場合、会場使用料+作品の販売の半分が引かれた額が作家の手元に来る。

よほど売れないとそれだけでは、作家は生活していけない。

 

これが会場側の企画であれば、会場使用料は基本かからない。

手数料だけがギャラリー側の取り分になる。

地方になるとギャラリーの会場使用料を取るだけで、作品の販売手数料は取らないところが多い。

でも、購入してくれるようなお客さんはなかなか来ない。

そのバランスが難しい。

 

連絡してきたギャラリーはWeb上で販売したり、個展を開催している。

Web上での個展開催の使用料を取って経営に当てているのだろう。

販売手数料も五割である。

僕はギャラリーなどに登録されたことはない。(活躍が薄いので)

 

せっかく、声をかけてもらったから、載せたい気もするが、Web個展開催の要員のような気もしてならない。(個展開催費で経営していくための)

しかし、虎穴に入らずんば、虎子を得ずでもある。

何がきっかけになるか、わからないし、縁を繋げて行かないと名前は上がらない。

この三連休の悩みである。

台風も来ているし、考える時間はたくさんある。

 

今、家では砂糖が切れてしまい、ピンチのようなピンチでないような。

買いに行こうとも思うが、外に出るなとニュースが言っているので、台風がすぎるまでは砂糖を使わない食生活をしなくてはならない。

こちらも悩み。

朝からさっぱり顔


この間、NHKで朝、洗顔料で洗顔することの大切さをやっていた。

化粧品メーカーでは、常識のことらしい。

早速、夫婦でやっている。

最近の流行りである。

夜、お風呂でせんを使って洗顔する人は多いと思うが、朝くらいまで時間が経つと皮脂が酸化し、悪性の物になり、それに日差しなど受けると皮膚が荒れたり、ニキビなどの肌トラブルになるそうだ。

中高生もやった方が良いそうでニキビなどをかなり防いでくれるらしい。

早速生徒には高校2、3年生になるとニキビが出るからやってみたらと話したが。

 

洗顔が特に大事で泡の立て方もやっていた。

うちはもっぱら面倒くさがりなので泡が最初から出てくるやつを買ってきたが。

妻は1週間してみて、かなり肌の状態が良いらしい。

僕もしっとりしているような気がする。

もし、気になる人はやってみられたら?

朝から気分は良いです。

 

教師は人から見られる職業なので、まぁ、若くは見られたい。

もともと、美術をしている人は、興味が強く、アホなので(僕を含む)、若く見られやすい。

アホな行動もとって見せるし。

 

無理に大人びて見せる必要はないし、感情の動きは生きていく上で大切だと思う。

そんなことを生徒に話す。

その時、その時の感覚を楽しんでほしい。

 

若く見られたいけど、やっぱり、生徒の若さにはかなわない。

生徒は若さを武器に成長をどんどん見せる。

その姿にうらやましさを感じるし、妬んでしまう。

自分に自信のない子には、そんなことないよ、勿体ない、可能性はいっぱいあるよとけしかけてしまう。

若さが一番の輝きだし、それに化粧はいらないと思う。それには敵わない。

大人は輝きが減るので、化粧や宝石で補わないといけないのだ。

感情の揺れが多い職業である。

デジタルとのアナログ

2学期に慣れてきたが忙しくなった。

特に今年度からタブレットパソコン(クロームブック)を使い、授業を行うようになったことが大きい。(去年はそこまではなかった。9月に入ったし。

 

鉛筆で描いたトリックアートをタブレットのパソコンのカメラで撮影して提出。

アイビスペイントというドローイングソフトでポストカードやロゴデザインなどに取り組み、提出、採点して返すことをしている。

Googleクラスルームで課題を出し、提出させ、それを見ながらコメントをつけたり、点数をつけたりできることは、素晴らしい。

人の作品も電子黒板に写し出すことで、鑑賞もできる。そこからプリンターで印刷することもできる。

この一人一台端末を利用した取り組みをギガスクール構想というのだが、簡単にオンライン上に保存でき、どこからでも、アクセスが可能な分、仕事の持ち帰りが増えた気がする。というか、増えた。

まぁ、それと総合的な探究の時間の校外学習と文化祭の出し物の件で最近忙しい。


f:id:HONDA_TAKASHI:20220917213609j:image
f:id:HONDA_TAKASHI:20220917213622j:image

さてさて、ドラッグストアーのガチャガチャで衝動買いをしてしまった。

知っている人は500円でガチャガチャのシリーズで大きなダンゴムシを見た人がいると思う。そのシリーズのクワガタ。

僕は買っただけで、作って遊ぶのは子ども。

500円でかなりリアルな出来である。

 

もともとおもちゃメーカーのバンダイの社員が、3Dスキャナーを使って、3Dプリンターで大きい昆虫を作ったら売れるのではないかと開発したらしい。

第一号がダンゴムシ

でも、初めて作った時は、リアルすぎて吐き気をもよおしたらしい。

だから、おもちゃとして許せるまで、形を甘くしつつも、リアルさを残しつつとバランスを取って行き、商品化をしたそうだ。

そしてヒットし、たぶん、数十種類シリーズ出ていると思う。

うちはダンゴ虫の2個目だけど。

 

このそのまま写すのではなく、人間の感覚で表現するところに、これから、子ともたちの力に求められる点が含まれている。

先日、授業て好きなロゴマーク調べを行った。

デザインの狙い、配色の意味などはホームページを見れば書いてある。それはただコピーして貼れば良い。

じゃあ、調べたり、人の調べたものを見て、感じたこと、考えたことを出すことが大事なのだ。

ただ、知識を覚える量を競う時代はだいぶ、終わりを迎えて来ている。

ただの知識はGoogle先生に聞けば良いのだ。

集めた情報を理解し、人に伝わり方を工夫しながら、自分の考えを発信していくことが大事なのだ。

教育もそんな時代が来ているとICTに取り組みながら思う。

うちは、妻が虫が苦手、特に家で飼うのが苦手なので(寝ている時にカサカサするのが嫌らしい=アナログ昆虫)。代わりに買ってやった感じ。

ブーンと口にしながら子どもが遊んでいる(デジタル昆虫)。

アマゾン?海外産のクワガタだが。

グローバル教育?!

子どもが作ったマフラーのおまけ話

糸と布の話で勝手に想像した話。くだらない想像です。

こんなこともたまに考えます。

布で服が作ることができるようになった時代は、まだ、獣の毛皮をまとっていた人や葉っぱや樹皮なんかを体にまとっていた人がいた人もいたと思う。

そんな人が布を用いた服を着ている人を見かけたらどう思ったのだろうか?

多分、服といっても貫頭衣くらいで布をつなぎ合わせたものだとは思うが。

「なんじゃ、あの服は!?」

「It's COOL!(かっこいい)」

と思ったか、「自分の方がワイルドじゃん」と思ったかはわかりませんが。

 

当時としてはスマートフォンが出た時以上の驚きはあったはず。

調べてみると、初期の服は麻などの植物をそのまま編んだ物ではなかったかと言われているそうだ。カゴみたいなものを編んだついでに服を作ったのかも。

また、日本では弥生人が布を折ったけれども、幅が30cmくらいしかなく、貫頭衣というよりも2枚を左右合わせて、首と胴を出るように縫い、繋いだ物らしい。

 

さてうちの小3の子どもは帽子も編むことができて満足した様子。

まだ、明日は34度くらいはあるのに。

小1の娘は編みが締まりすぎ、一度、解いたので遅くなっている。

f:id:HONDA_TAKASHI:20220911220447j:image
そして寝るときになって、空に見えている、昨日は興味が去っていた月の美しさをアピールして来た。

今日も満月の名残がある。

子どもが作ったマフラーに考える

お月見から興味が移ってしまった小1と小3の子どもの手作りマフラーが完成した。
マフラーを作っていたが、思ったより、太さがあったのでネックウォーマーやスヌードみたいにできないかと考え中。

楽しい楽しいと編んでいた。

子どもは次は帽子を編むことにチャレンジ中。

f:id:HONDA_TAKASHI:20220911161113j:image

そんなものを作る体験は子どもたちに大切にしてやりたいと思う。

美術の授業は今後重要な役割を果たして来ると考える。

今の子どもたちは、デジタル化が進み、実体験が少なくなっている。

それは死んでも生き返るというのは、言い過ぎだと思うが、命の扱いは軽くなっていると思う。

あえてデジタル化が進む時代だからこそ、こういった様々な素材に直接触れたり、道具を使いこなす経験、工程やデザインを考える力を養うことができるのが、美術という教科であり、今後、大きな役割を占めると考えている。

 

一緒に作りながら、糸と編むということが人類にとって大きな発明であることを感じた。

編むことで人類は、布や紙などを手に入れることができた。

毛皮を着ることはあっただろうが、布を作ることで服で温度調節ができ、様々な環境に適応できるようになった。

毛布や寝具、カーテンなど環境を整える物としても多く活用されている。

布で船の帆や風車など、軽くて、風をさえぎるものとしても自然の動力を活用するために役立っている。

目を大きくすることで網を作ることもできる。

 

その布を支えているのが糸。

糸を作ることができたことで布を編むことができた。

また、布同士をつなぐことができるようになった。

何かを繋いだり、くくりつけたり、引っ張ったりすることができるようになった。

糸や編むことをするのは人間しかできないこと。

古代の人はどうやって発明したのだろうと思いを馳せる。

自分だったら無理だなと。