とある美術教師の制作日記

絵の制作や教育のことなんかのつぶやき

子どもが作ったプラモに考える

うちの子どもたちは、まだ、家ではワンピースをつけてない。

でも、学童保育で見せてもらっているそうで、ルフィの船について知っていた。

 

この間、スマホの電話会社の乗り換えで電気屋に行った時に、小3の長男がルフィの船であるサウザントサニー号のプラモデルを見つけ、とても気に入っていた。

次の誕生日で、買ってほしいとアピールしてきた。

家に帰って、お年玉の残りや、おこづかいを貯めている金額を調べてみると

自分で買える金額を持っていた。

Amazonで見てみると3000円ちょっとの値段で出ていたので早速購入してやった。

 

それが届いて作った話だ。
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今の子どもは、プラモデルのような物を作ることから離れているそうだ。

プラモデルではなく、作る必要のないフィギュアみたいなものや、ゲーム、スマホで遊び、組み立てる経験が少なくなっているそうだ。

 

知り合いの美術の先生が、勤務する高校の美術コースの生徒に、

夏休みの宿題でガンダムのプラモデルを出したそうだ。

20人ほどいる生徒のうち、完成した生徒は二人だったそうだ。

説明書を見ながら理解し、組み立てるということにハードルがある。

電化製品の説明書を見ずに扱う人はその部類に入るのかもしれない。

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8歳以上対象だったので、9歳の長男にはどうかなと思って見ていたら、

無事に自力で作り上げることができた。

ちゃんと手順を理解しながら、制作した様子に成長を感じた。

こういった工程も大事だと思う。

長男は気に入って、部屋に飾り、時々、その姿に見惚れている。

 

長男の自分で説明書を読み、理解する行動に考えさせられた。

最近、リスキリング(学び直し)が話題になっている。

リスキリングで大事になってくるのが、自学の力だと思う。

自分で教科書やテキスト、やり方や授業の動画などを見て、理解し、学ぶことだ。

本や説明書を読んで理解する力が弱い人は苦労するのではないかと考えた。

読書の力が大事だなと思う。

今、生徒には読書も漫画も読まないという子どもが増えてきている。

そういう子はYouTubeなどの動画を見て過ごしているそうだ。

もちろん、動画の中にもhow to(やり方を学ぶもの)もあるが、

図や文章から理解する力が必要不可欠である。

そういう力も教師として生徒に育んでいかなくてはと思った。f:id:HONDA_TAKASHI:20230208222028j:image
ちなみに小1の娘はポケモンのプリンのプラモデルを一緒に注文して作った。

プリンも学童で知って、ブームなのだが、

初期のキャラクターでグッズがない。

この間も、ポケモンの図鑑を買ったのだが、肝心のプリンが載ってない。

最近のポケモンのゲームには出てないようだ。

で、こちらはグッズを探してもほとんどないので、

プラモデルはあったので買って、娘が作った。

色塗らなくても良くできているよなと思う。

日本の技術の高さに驚く。