とある美術教師の制作日記

絵の制作や教育のことなんかのつぶやき

何かに打ち込むこと。(高校総体)

この金、土、日は僕の県では高校総合体育大会だった。

一部では先行実施や、逆に明日以降も試合が続く部活がある。

土、日と自分のクラスの生徒が参加している部活動の試合の応援に行った

(行ける範囲で)。

高校総体は、運動部では一番大きな、3年生としては部活動最後の大会である。

勝ち進めば、全国大会であるインターハイに繋がる。

一部の競技は年末くらいにサッカーなら選手権大会、バレーボールなら春高バレー

バスケットボールならウィンターカップなどが3年生が出ることはできるが、

その大会の県予選に出場する3年生は全国を目標とする強豪校か、ごく一部だ。

やはりほとんどの3年生にとって最後の大会になる。

そして、小学校や中学校から続けていた部活動の終着点になる生徒がほとんどだろう。

よっぽど、大学でも専門的にやるか、プロにでもならない限りは、

第一線からは退き、今後はやっても趣味の延長線上になる気がする。

最後だからこそ、大会の盛り上がり方もすごい。

最後だから気持ちや力、技術の全てをぶつけてくる。

そのエネルギーがいつも以上の力を発揮したり、

逆に上手くいかず、変な空回りをしてしまうこともある。

部活動の指導はブラックだとネットニュースなんかに上がっているけれど、

今回は置いておいて。

見ていて思うのは、10代のこの時期に何かに打ち込むことは大切だなと思う。

この経験はあとの人生で大きな財産になると思う。

大人が仕事に一生懸命、打ち込むのとは異なる良さがある思う。

この期間を、家でゴロゴロしていたり、スマホの動画を見て過ごすのは惜しいなと思う。外見ばかりに気遣うのではなくて。

別に部活動ではなくて、漫画家を目指して漫画を描くとか、

ミュージシャンを目指して道端で歌うとかでも良い。

見返りを気にせず、打ち込んで欲しいなと思う。

そんなことを試合に打ち込む高校生たちを見ていて改めて感じた。

プロ野球とはまた違って甲子園の高校野球が人気があるのはその点だ。

 

人の目を気にせず、バカになって打ち込む、そんな時代が尊い

なんで大人になるとそんなことができなくなるのだろうか、

自分を含めて、大人は変な見栄を張っちゃうんだよなぁ。

美術部の生徒も人目を気にせず、好きなことに打ち込めるように育てたい。

少しはその芽が出てきたように思う。

大事に育てたい。